叱りたい時に

 よい親や教師と、だめな親や教師との違いは、子どもを叱りたい時に、どうするかでよく分かります。
 だめな親や教師は、感情的にすぐ叱ります。よい親や教師は、指導のチャンスだと思います。
 ところで、子どもが壊れ物の多い所で、おもちゃの電車を持って走り回っていたとします。その時、どうすればよいでしょうか。
  「ダメ!大事な物が壊れる!」
  「ダメ!また壊す!」
  「ダメ!けがをするわよ!」
  「ダメ!いつもこんなことをする!バカ」
  「運手士さん、危険です!衝突します!安全運転を願います!おじいさんの大切なものがあります。」
 皆さんは、どちらの方でしょうか。私たちは、相手が大人だと、なかなか叱ることができません。つい子どもだと侮って、子どもの人格まで傷つけるような叱り方をしていることが多いのです。
 叱りたい時、将来なってほしい大人のイメージを描きながら、その大人に言うように言えたらなあと思います。そして物よりも、自分の命を大切にし、自分よりも他人を大切にする人物にしたいと願いながら、劇を演じるようにやれたらなぁと思います。

1981年6月

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