大切にしていること

 

入園して初めての集団生活、期待と不安の中、子どもはぐんぐん成長していきます。人間関係を培うために大変重要な幼児期。こどものそのでは、集団の中での生活において、ひとりひとりが主役と考え、ひとりひとりの成長をみんなで考えていきます。親は、自分の子だけでなく、他の子も、全ての子の成長を見守っています。
もちろん、集団のルールを子どもたち自身で決めたり、なぜ、このルールが必要なのかも考えます。その中でひとりひとりが輝けるように、自分をもてるように、個性を生かしたいと考えています。

●縦割り活動

お当番さんが、昼食時のテーブルに花を飾ります
お当番さんが、昼食時のテーブルに花を飾ります

縦割り活動とは、年齢の異なった子どもたちが一緒に活動することです。こどものそのでは、3歳未満の小さい子どもから年長児の子どもまでが 3~4人のグループになり、朝の会、昼食時、おやつ、掃除、帰りの会など生活面を一緒に活動しています。

小さい子は大きい子から刺激を受け、いろいろなことを学び、一方、大きい子は小さい子のお世話をしながら思いやりの心を育みます。ひとりっ子のお子さんも兄弟と関わるような体験ができます。

 

同じ年齢の子どもたちが集まり、同じ興味を共有して楽しく活動する、年齢活動の時間もあります。

●自分を表現する

一日のスタート 朝の会
一日のスタート 朝の会

毎朝、一日のスタートとして朝の会をやっています。

みんなで朝のあいさつをし、出欠を確かめた後、子どもたちが、昨日のことでみんなに知らせたいことや、いろいろな発見を発表します。自分の言葉で、また、みんなに物を見せながら、自分の調べたことを伝えたり、できるようになったことも発表します。

みんなの前で発表することで、自分を表現する力をつけています。また、お友だちの発表をみることで、自分もやってみようという意欲につながっています。

 

子どもたちは、自分のやりたいこと(目標)を自分で決めて達成できるように努力します。こどものそのには自分のやりたいことにじっくり取り組む時間や場所があります。そして、がんばっている子をあたたかく見守り、応援してくれる友だちや先生、たくさんの親たちがいます。
子どもたち、ひとりひとりを認め、そして温かい心が通い合うことによって、子どもたちは一層、生命力を全開させることができるのです。

●モンテッソーリ教育

数の教具を使って
数の教具を使って

こどものそのでは、モンテッソーリ教具を活動の中に取り入れています。自分で興味のある教具を選び、取り組むうちに、納得するまで繰り返し、理解したとき自信がわいてきて、次のステップへと挑戦する意欲が生まれてきます。

 

モンテッソーリ教育の目的は、「ひとりひとりの子どもがその持てる力を最大限に発揮し、有能で責任感と他人への思いやりが育つ」よう子どもを援助するというものです。

●こども文庫

毎週楽しみにしている絵本の貸し出し
毎週楽しみにしている絵本の貸し出し

こどものそのでは、あちこちで自由に子どもたちが絵本を開いている姿を目にします。2,400冊以上の本がそろっているこどものそのならではの光景です。

 

多くの本に囲まれ、自由に手にとれる環境のおかげで子どもたちは絵本が大好きです。 毎週木曜日の文庫の貸し出しでは、子どもたちが自分の読みたい本を選び借りていきます。親向けの子育てに役立つ本の貸し出しもしています。

 

こどものそのでは、親や家族(祖父母や兄弟)がいつでも園に来て、子どもと一緒に遊ぶことができます。そして、子どもと一緒にいることによって、子どもの成長の瞬間を見ることができます。例えば、初めて縄跳びが跳べたとき、みんなの前で発表できたときなど。親自身の発見が、子どもたちと同じ瞬間に共感することができ、親子共々、育ち、学ぶ場があります。
また、誰のお母さんに対しても、子どもたちの方から気軽に話し掛けたり、できるようになったことを見せたりします。親同士も、朝、子どもを送って来たときや、帰りは園庭で子どもたちを遊ばせながら、子育て等について話し合い、親同士の交流も深まります。

●懇談会

年2回の両親懇談会
年2回の両親懇談会

月に一度の懇談会では、同じ年齢の子をもつ親たちと先生とで、子育ての日頃の悩みや思いを話し合い、親同士のふれあいを大切にしています。また、今、この子たちには、何が必要なのか、どんな活動をすれば成長するのかを考え、来月の目標、活動内容を話し合います。

 

年2回の両親懇談会では、父親、母親も積極的に参加し、子育てについて、みなさんからテーマ(議題)を募集し、語り合っています。意見を出し合い、話し合うことで、他の家庭の子育てを知ることができ、親同深く交流ができます。

親や家族がいつでも園に来て子どもたちと遊べるということの他に、親たちが子どもたちの心に残る親子で楽しめる企画をたてることができます。 大切な幼児期に、子どもとふれあって、一つのものに取り組むことで、絆や信頼関係が深まります。